📊 拡大するハラール市場
同資料によると、世界のムスリム人口は現在19億人に達しており、2030年には22億人、つまり世界人口の4人に1人を占めると推計されている。人口の増加に伴いムスリムマーケットも拡大を続け、ハラール製品・サービスに対する関心がますます高まっている状況だ。
🔍 ハラール認証の基本
資料では、ハラール認証について「対象となる商品・サービスについて、ハラール認証機関が監査し、一定の基準を満たしていると認めること」と定義している。特に、ムスリム以外の消費者も多い国では、認証機関が認証し、食品にハラール認証マークを付けて流通することで、ムスリムがハラールな食品を判断できるようになっている。
💡 重要な考え方: ハラール認証は、対象食品の「製造ライン(原料調達含む)」単位で認められるのが基本的な考え方である。ハラール性を確保するためには、原材料、加工方法、包装、貯蔵、物流、陳列等すべてのサプライチェーンに関してハラールである必要がある。
📝 認証取得の基本プロセス
農林水産省資料では、ハラール認証取得の基本的なプロセスとして、以下の流れを示している:
1. 認証機関への申請
2. 書類審査(原材料リスト、製造工程図等)
3. 現場審査(工場監査)
4. 認証取得
5. 定期的な監査(認証後)
🌏 マレーシアの認証実績
資料によると、マレーシアのJAKIM(マレーシア・イスラーム開発局)では、2015年から2019年の5年間で年間認証数が5,440件から8,844件に増加した。2020年以降のコロナ禍では件数が減少したが、2022年以降は徐々に回復傾向にあると報告されている。
🏢 日系企業の動向
東南アジアの消費市場拡大とともに、マレーシア政府によるハラール認証制度の積極的な取り組みやインドネシアのハラール認証義務化による法規制が、企業のハラール認証取得を加速させている。特にタイでは、国内の製造業者が成長市場向けの輸出拡大を目指してハラール認証を取得する傾向があり、タイに進出している日系食品大手もハラール認証を取得している場合が多いとされている。
今後はインドネシアで2026年10月17日までにハラール認証義務化の対応が求められている化粧品分野で、認証を取得する日系企業も増えてくると予測されている。